残業代で生活費を稼ぐ人たち
あなたは「生活残業」という言葉を聞いたことがありますか?
生活残業というのは、会社の通常の給料だけではとても生活できないのでわざと残業をして生活費を稼ぐといった行為です。
これは残業代がつく制度があり、基本給や時給が異常に安い会社・賞与制度のない会社などでよく行われているようです。
生活残業しないと生きていけない現実
私が以前勤務していた会社でも、明らかに残業代が目当てで意味もなくダラダラ長時間働くといったパターンが恒常化していました。
ある会社では出勤時間が3パターンに分かれていたのですが、早朝から出勤している人たちが就業時間を過ぎても全体業務が終わるまで帰ろうとしませんでした(^_^;)
そういう人って、自分の終業時刻が近づくと忙しそうな振りをするんだよね。
はっきりいって、時間をずらして後から出勤してきている人がいるので残業しなくても業務は終わるんですが、とにかく残業代を稼ごうとして仕事を奪うのでありがた迷惑でした。
しかも、その様子を職場のチーフも見ていながら見逃していました。
なぜならチーフをはじめ、他の社員たちも皆、生活残業していたからです。
その会社は1分単位で残業がついたので、ここぞとばかりにどうでもいい仕事を作って1分でも残業をつけようと必死に残る人の姿に、腹立たしささえ覚えました(苦笑)
残業代をごまかして長時間働かせる会社も…
また、別の会社でも毎日のように12~3時間くらい働く男性が多くいました。
いわゆるガテン系の仕事なのでかなり疲れると思うのですが、ほとんどが20代の若者だったので体力には自信があるのか、とにかく残業しまくりだったと思います(^_^;)
しかも、その会社は残業代の割増をごまかしていたため、通常なら200円以上割増するところ50円しかつけていませんでした(+_+)
私も4年近く働いて生活残業ではない残業もかなりしてきましたが、まともに支払われていたらもっと収入があったはずです。
ちなみにその会社は、雇用契約書もなかった…
結局その会社は、誰かが労働監督署に相談したことがきっかけで就業規則がつくられ、残業代も法定通り支払われることになったのですが、今度はその分基本給が下げられました(+_+)
どのみち働くだけ働かせて、それに見合った賃金を払うつもりはなかったみたいです。
世の中にはいろんな会社があるものですが、私としては無駄に生活残業して長時間拘束されるより、さっさと定時で帰って自分の時間をつくれる方がいいですね(^_^;)
時間外労働の上限規制はじまる
2019年4月(中小企業は2020年4月)から、働き方改革による残業規制が始まりました。
これまでは法律上、残業時間の上限がなかったのですが、これからは特に生活費稼ぎのための意味のない残業は難しくなります。
残業ができなくなると困る人も多いかもしれませんが、これは日本企業の悪しき慣習を断ち切るためにも必要な改革です。
雇用側が意識を変え、どんな労働者も平等に扱われるようになればいいのですが、その意識が浸透するにはまだ時間がかかるでしょう。
そこで、これまで残業代に頼っていた人がこのピンチを乗り切る得策は、複数の収入源を持つことです。
かしこい人は残業より副業で稼いでいる
もし少ない給料をわずかな残業代で賄おうとしていた方は、残業で「貴重な時間」を浪費する考え方から脱却すべき時です。
脱却するにはまず「転職」が思い浮かびますが、転職するのも大変ですよね。。
そんな場合は、自宅でできる副業がおすすめです。
会社で無駄に時間と体力を消耗する残業で稼げる額はたかが知れていますが、副業はきちんと取り組めばそんな残業代をはるかに上回ることも可能です。
長期的に考えたら、一時的に稼ぐ残業より副業の方に力を入れておく方がかしこいやり方だと言えます。
もし生活残業をしている方は、これからは残業に充てていた時間を副業にまわすことも考えてみましょう!
先行き不透明な今の時代、収入源は多い方がリスクを回避しやすいよ☆
まとめ
本来なら、残業代に頼らなくても充分に生活していけるだけの給与が支払われるべきですが…
特に中小企業や非正規で働く者にとっては残業代がないと厳しいのが現実です。
しかし法律で残業規制が敷かれた今、生活費を残業代で稼ぐという考え方はもう考え直さなければいけません。
もちろん、生活残業しなくても皆が安心して生活できるように企業が待遇改善していかないといけないのですが、そうなるにはまだ時間がかかります。
現在は副業を認める企業も増え、会社の収入だけに頼らず自分で複数の収入源を持つことはこれからますます重要になっていきます。
いままで残業代に頼っていたあなたも、これからは副業に力を入れていきませんか?
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金銭的リスクを回避するには、複数の収入源を持つべし。