この記事の概要
業務請負会社は避けた方がいい理由
会社の形態には実に様々なものがありますが、中には大手企業などから仕事を請け負って経営している会社もあります。
ここでは、私が新卒入社したホームセンターを退社した後、行くあてもなく仕方なく再就職した「業務請負会社」での職場環境について書いてみます。
請負会社の実態ワースト10
いくら不景気でも「仕事なんてどうにかなるさ…」と甘く考えていた私。
求人情報の仕事内容だけを見て、これなら私でも出来るだろうという浅はかな考えで次に勤めた会社は、その会社がやっているのではなく実際は外部の複数の企業から仕事を委託されているだけの業務請負会社でした。
つまり、仕事のほとんどは契約している会社から安く丸投げされたものが中心でした。
ちなみにここで言う業務請負会社とは、「○○関係の業務なら低コストで何でも代行します」といった感じの、あまり知識を必要としない単純労働メインの会社のことです。
1.親族関係の人がゾロゾロ
完全にバブル期の勢いに乗って設立したであろう、個人経営の会社なので仕方ありませんが、社長の親族が中心でした。
しかも互いに仲があまりよくなく、一体誰の指示に従えばいいのか混乱することもしばしば…
さらに揃ってあまり学はなさそうで、それぞれが気分次第で自分勝手なことばかり。
2.従業員教育がない
従業員の大半は、社長の好みと部長が適当に選んだ人ばかりでした。
中には過去に問題を起こして前社をクビになった人もおり、仕事中に飲酒運転したり会社の備品を勝手に売って小遣いにするような人も…
しかも従業員教育は全くなく、発覚するまで野放し状態でした。
3.従業員を私物化する
家族的な中小の請負企業は、経営者との距離も近いです。
しかしそれも考え物で、仕事と関係ない個人的な用事を頼まれることもありました。
たとえば、遊びで行きたい施設の割引券を遠い所まで取りに行かされたり、宝くじを買いに行かされたり…
また「研修」と称して貴重な休日まで丸一日拘束されることもありました。(当然ノーギャラ)
4.下に見られてしまう
請負会社ゆえ取引先からは上から目線に見られ、単なる便利屋扱いでナメられている感じがしました。
まあ、確かにそれほど頭使わなくてもいい業界だけど…
しかし、請負業者の扱われ方なんてこんなものなのね。
5.仕事が安定しない
複数の企業からの委託を受けて経営しているため、入社前に聞いていた仕事内容がころころ変わりました。
変化があっていいと思えばそれで済みますが、やっぱり何でも屋状態というのはどこか悲しいです。
「嫌なら辞めればいいよ、替わりはいくらでもいるから」ってことでしょうね。
6.収入が安定しない
ほとんど請負がメインの会社なので、仕事した分しか給料はもらえませんでした。
したがっていくら社員であっても時給制。
仕事がなくて暇な時期・GWや年末年始に長期連休があった時は給料明細を見るのが怖い…
たとえ安い残業代しか出なくても、繁忙期にお金の為に進んで深夜まで残業をしている自分が惨めに思えました。
低時給労働者は、とにかく長時間働かなければまともな収入にならないんです。
7.計画性のない事業拡大
事前調査もしないままどんどん規模を広げようとする経営陣。
綿密な計画を立てていないのでトラブルの連続。
周囲の信用は失うわ、仕事を引き受けた数ヵ月後に取引先が倒産して夜逃げされるわ…
やりたいだけやって、一番迷惑を被るのは従業員というのが分かってない。
8.従業員同士の会話内容が悲しい
特に一緒に同じ仕事をしていた者同士の会話は皆、おバカ経営陣に対する文句・次の就職先を探す話・貧乏(?)自慢が主流…
本当は誰だってこんな話したくないんですが、ついつい。
9.毎日のように面接者が…
当然こんな会社で長く勤めようと思う者は少なく、絶えず人が入れ替わってました。
しかし、こんな会社にも毎日新たに面接に来る人がいるんですね。
やっぱりそれだけ他にいい仕事がなかったってことでしょうか。
10.仕事が出来る人ほど損をする
同じ仕事内容でも人によって能力はやっぱり違うもの。
しかし時給の差はなく、給料は労働時間で決まってしまう…
わざとダラダラ無駄な残業をしている者より、手際よく早く終えた人の方が給料少なくなるってどういうこと?
納得いきませんよね~。バカバカしくてやる気がなくなってしまいました(- -)
まとめ
以上、私の業務請負会社での経験談でした。
テレビなどで請負労働者の生活が取り上げられているのを見ても、業務請負という仕事はあまりいいイメージがありません。
まるで使い捨ての奴隷のように安い賃金で雇われているだけです。
請負は会社が安く受けた委託料からさらに利益を差し引いた後に給料が支払われるので、従業員の賃金がどんどん安くなってしまうんですね。
請負会社はどうしても就職先が見つからなかった時の「最終手段」とし、自分の働きがしっかり給与に反映される仕事を選ぶことをおすすめします。
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