私が会社を辞めるまでのいきさつ

やる気のない様子

このまま一生、会社で働くのだけが人生ではないとお考えの方に少しでも参考になるように、私自身が会社を辞める決心をするまでの「いきさつ」を数回に分けて書いていきます。

私が新卒で入社した会社は、就職難で地元にUターン就職したホームセンターでした。

学生時代の友人たちはそれぞれ地元の会社に就職したり、海外留学に行ったりして卒業後は皆バラバラになってしまい、私も地元とはいっても全く知り合いが居ない土地でした。

入社式直前の1週間は研修として、新入社員全員が集まって座学、実技研修、そしてその他の会社の新入社員たちと合同で行われる、社会人としてのマナー研修を受けたりしました。

特に合同研修は逃げたくなるくらい本当に厳しく、みっちりとマナーを叩き込まれました。

そして入社式で配属先が発表され、いよいよ新社会人としての生活がスタートしました。

しかし配属された店舗はゆるい感じで、自分と歳の近い社員もやる気のない様子…

特にみっちりマナーを叩き込まれた後だったので、その落差に愕然としました。

そのとき「私も1年後はこんな姿になっているのだろうか…」という不安がよぎりましたが、余計なことは考えずに新入社員らしくテキパキと動くようにしました。

幸い配属先の先輩方は優しい人が多く、比較的ノビノビと働くことができました。

歳がひとつしか違わないやる気のない先輩は、仕事中でもバックヤードに隠れて友達や彼氏と携帯で平気でお喋りしたりしていましたが、見て見ぬふりするしかありませんでした。

そして結局、私が入社して数ヶ月後に「仕事に飽きた」といって辞めていきました。

ちょうどその会社は新規出店をいくつか控えている時期で、私が所属している間にも2店舗がオープンし、お手伝いにも行きました。

しかし、その頃には会社の嫌な部分が目につくようになっていました。

まず、すべてにおいて「ケチ」であることが一番の悩みでした。会社の備品がほぼ時代遅れで業務に必要な設備も整っておらず、無駄が多いのでストレスがたまりました。

そしてお店が新規オープンするというのに、レジは未だ手打ちのまま…

要するにバーコードをピッと読むだけのPOS式レジではなく、商品に貼りつけた値札シールを見て手入力する昔方式のレジだったんです。

当時でもPOSレジが登場してからもう10年以上たつというのに、これにはガッカリしました。

POSレジが登場する前から問題になっていたとは思いますが、手入力の場合は値札がついていないと値段がわからず、値段確認という無駄な時間が発生します。

そして事情を知っている悪質な客は、わざと他の安い商品の値札をはがして商品に貼りつけてレジに持って来たりするので、レジの人間が気付かないとそのまま通ってしまうんです(+_+)

また、単純に値段を間違えて値札シールを貼ってしまったり、レジで入力ミスをする場合もあります。私も何度か入力ミスをしてしまい、お客様から指摘を受けた時はヒヤリとしました。

棚卸もすべて紙に商品名と数量を書き込むアナログ方式で、集計はその売り場担当者が電卓で計算しなければなりませんでした。

仕事中はとてもやってられないので、結局家に持ち帰ってひたすら電卓をたたく…

品数は大量で手作業なので当然、数量や金額の誤差も発生し、帳簿と合ったためしがありませんでしたが、適当に帳尻を合わせて終了といった実にいい加減なものでした。

新規で大型店を出す会社にしてはとにかくやっていることがすべて時代遅れで、昭和にタイムスリップしたかのような感覚でした。

他にも突然の格下げ、リストラ、報・連・相がなくていつも振り回されるなど理由はいろいろありましたが、一番辞めようと思った理由は商品の販売ノルマでした。

年に数回、食品や季節商品を一人当たり何万円も販売しないといけないノルマがあり、その顧客はお店に来たお客ではなく、自分で探すか連れてこないといけないルールだったからです。

達成できなかったら自腹で購入になるので、毎年このシーズンは重苦しい雰囲気でした。

また、サービス業なので土日祝日は休めないのは覚悟していましたが、年間休日が少なすぎで有給休暇も一度も取得させてもらえませんでした。

シフトの関係上、連休もとれないので遠出もできず、休みの日も前日に終わらなかった作業を私服でやりに行くこともありました。(もちろん無給)

つまり、この会社に入ったら最後、会社の奴隷になるしかないということです。

そしてある日、新入社員の時にやる気のない社員を見て愕然としたことを思い出しました。

そうです、私もすっかりやる気のない社員になりかけていました。やる気の感じられない人がいる会社はその人というより、会社側に問題がある場合もあるということですね。

そうしている間にも、20代の若い社員たちはそれぞれの都合で辞めていきます。同期入社で仲が良くなった子も何名か、半年から1年で辞めていきました。

特に同期が辞めると、自分にもすごく影響が出ます。私自身この会社で長くやっていく自信がなくなり、ずっと迷っていましたが2年が過ぎた頃、異動の辞令が来ました。

社員の場合は数年で異動しないといけないので、いつかは来るだろうと覚悟はしていましたがすでにその時は異動してまで会社に残る気力もなくなっていました。

環境が変わればまた…というのもありましたが、ズルズルしても為にならないと思ったので、ここで辞める決意をして辞表を出しました。

入社3年以内に辞める若者が多いと言いますが、私も結局その仲間となってしまいました。

普通は3年目くらいから会社の戦力となっていくはずなのに、私の人生設計はもろくも崩れてしまいました…

心機一転、また再就職して人生をやり直そうと気持ちを入れ替えましたが、これからまだまだ迷走することになるとは、この時は思ってもいませんでした。

→ 「次に再就職した会社もまた失敗だった」