地方で働くという選択
都市圏に在住の方で、仕事を探してはいるもののイマイチしっくりこないというあなた、地方で働くという選択肢もありますよ。
都会にあこがれる若者がいる一方、いまは地方で生活したいという人も増えつつあります。
しかし、都市圏在住者の地方移住は何のツテもないとなかなか決断できませんよね。
そんなときは、地域おこし協力隊というプロジェクトへ参加する方法もあります。
地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、地方の自治体が地元の活性化のために都市圏から隊員を募集し、地域で活動してもらいながら定住・定着を支援する事業です。
地方に移住したい・働きたいという人が隊員となり、
■都市住民の移住・交流の支援
■農林水産業
といった「地域協力活動」に従事しながら定住を目指します。
ちなみに地域おこし協力隊は2009年に総務省によって制度化。
2014年度には全国444の自治体で1,511人の隊員が活躍しているそうですよ。
任期終了後もサポートあり
地域おこし協力隊は各自治体によって募集要件が異なりますが、三大都市圏や都市地域に住む人が住民票を移し、移住できることが参加の条件となっています。
対象年齢が決まっていたり、年齢不問としている自治体もありますが、応募者はだいたい22~45歳くらいの方が多いようです。
また業務内容や賃金・勤務期間も各自治体によって定められており、任期終了後もその地域に定住できる人を対象にしている自治体が多く見受けられます。
任期終了後も定住のための支援が受けられるケースが多く、地方移住したい方にはまたとないチャンスかもしれません。
地方が募集する背景
地方がわざわざ都市圏から隊員を募集する背景には、人口急減・超高齢化という大きな課題があります。
地方の過疎化・高齢化によって起こる農林水産業や、伝統的産業の後継者不足も深刻な問題となっているんです。
つまり、都会のサラリーマンより伝統産業に携わりたいとか、農業をやってみたいと思っている方を「地域おこし協力隊」として募集することで、双方の思惑が合致するわけですね。
そのため都会にいてはできない仕事に就きたい人は、こういった事業に参加することで地方へ移住して転職するきっかけとなるのは間違いありません。
高齢者の多い地方では60代でも若手と呼ばれているよ。
活動内容は実にさまざま
なお、地域おこし協力隊の活動内容はそれぞれの自治体によって異なります。
地域のイベントや祭りなどへの参画や、地元特産品の広報活動が主な目的だったり、農産物の生産や伝統産業の後継、船頭などのレアな募集までさまざまです。
募集している地域の検索や問い合わせは、移住マッチングサイトからできます。
ご興味のある方は、地域から声がかかる「移住スカウトサービス」もありますので参考にしてみてください。
まとめ
近年は新型コロナをきっかけに自然の中でキャンプしたり、地方に移住してテレワークを行う人も増えました。
水や空気がきれいで静かな田舎で生活してみたいけどきっかけがないという方は、まずは地域おこし協力隊に応募してみるのもいいかもしれませんね。
あなたもこの機会に、地方への移住を考えてみてはいかがでしょうか?