訓練制度はかしこく利用しよう!
ハローワークへ失業保険の手続きに行ってもあまり積極的には教えてくれないことのひとつに、職業訓練があります。
たとえば希望の仕事が未経験の場合、再就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を受ければ就職に有利になります。
そこで、ここでは厚生労働省による2種類の訓練制度についてご紹介します。
公共職業訓練(ハロートレーニング)
講座にはまず、ハローワークの指定する機関で受講する職業訓練があります。
ハローワークの職業訓練は、給付金(手当)を受けながら受講料無料で受けられます。
ただし訓練実施機関や学べる科目が限られており、訓練期間・日程・定員もあらかじめ決められています。
また、実施機関が行う面接等の選考に合格し、ハローワークにおいて受講斡旋を受ける必要があります。
そのため、必ずしも自分の希望どおりに受講できるとは限らないのが欠点です。
当然、決められたスケジュール通りに受講しなければならないので、自分のペースで受講しようと考えている人には向かないかもしれません。
テキスト代は自己負担ですが、通学にかかる交通費は補助が出ますし受講料は無料なので、とにかく再就職に向けて訓練に専念したいという方におすすめです。
ちなみに私の周りにも事務希望なのにパソコンが使えなくてあきらめているといった人がよくいましたが、事務に必要なパソコン講座は必ずあるので利用するべきだと思います。
ハローワークに行けば職業訓練についての案内パンフレットや相談窓口があるので、興味のある方は是非利用を検討してみてはいかがでしょうか?
教育訓練
自分の受けたい講座がなかったり自分のペースで勉強したいといった方には、厚生労働大臣が指定する機関の中から自分で選んで受講する教育訓練給付制度があります。
ハローワークの職業訓練とは違い、スクールや科目・期間はすべて自分で決められます。
こちらは受講料は自己負担になりますが、スクールが指定する給付条件となる試験をクリアすればあとで給付金が受けられます。
私はこちらのタイプで勉強したのですが、修了後にハローワークに申請したら20万円の給付金(※当時の上限金額)が出ました。
ちなみに給付金の対象となる教育訓練は、「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3種類。
訓練のレベル等に応じて、受講費用の20~50%が給付金として支給されます。
私の場合、失業保険受給中に自分の学びたいことを自分のペースでじっくり学べたことは大きかったです。
受講料も給付金で一部カバーでき、学んだことはその後の仕事や趣味にも活かされているのでこの制度を知っていてよかったと思っています。
もし自分で教育訓練講座を探したいと思っている方は、厚生労働省のホームページで確認してみてはいかがでしょうか?
まとめ
未経験者が異業種に転職・再就職するのはなかなか難しいものですが、あらかじめスキルを学んでおけば採用確率は大幅にアップすると思います。
失業したらただハローワークに失業給付の手続きに行くだけでなく、こういった訓練制度を積極的に利用してみましょう。
詳しくは最寄りのハローワークで確認してくださいね!
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