自分の心に嘘をついていませんか?
あなたは一つの会社で長く続くタイプですか、それとも何度も転職するタイプですか?
私は職を転々としてきたので後者のタイプと言えますが、仕事が長続きしない原因には様々なものがあります。
そこで、仕事が続かない人の特徴と仕事選びで大切なことについてまとめてみました。
仕事が続かない原因
まず、仕事が続かない原因には外的要因と内的要因があります。
外的要因には、特に派遣や契約などの「非正規社員」が不況や閑散期・人材過剰などの理由で会社側から契約を切られるというものがあります。
また、働き始めたらブラック企業だったという場合もあるでしょう。
内的要因としては人間関係が原因の場合もありますが、比較的多いのは実はやりたい仕事ではなかったというものです。
それは、仕事を探すときに「これなら自分でもできそう」とか「ここなら家から近い」など、お金を稼ぐために条件だけで選んでいるからかもしれません。
外的要因は社会の仕組みそのものを変える必要があるため、ここでは内的要因に注目していきたいと思います。
自分はそもそも何がやりたかったのか、覚えていますか?
やりたくない仕事を選ぶと…
仕事を探しているのに求人が少なかったりすると、「仕事は選んでいる場合ではない、とにかくどこでもいいから就職しよう」となりがちです。
実際、失業してハローワークに行くと職員が「どこでもいいから応募してください」なんて無責任なことを言ってきたりもします。
しかしそのスタンスだと、たとえ採用されても最初のうちは何とか自分を誤魔化しながら新鮮な気持ちで働けますが、時間が経つにつれてだんだんやる気がなくなります。
そして、仕事にも慣れて「さあ、これから」という時に辞めるパターンになるでしょう(+_+)
実際、私が以前勤務していたどの会社でも短期間で辞める人というのは本当に多かったです。
せっかく業務を覚えても途中で「違和感」を覚えて辞めるのは個人の自由ですが、会社や業務を教える者の立場から見たらかなり迷惑になっているのも事実です。
私も業務を教える立場にいたことがあるので、途中で辞められた時はショックでした(^_^;)
世の中の8割の人は我慢して働いているとも言われているけど…
仕事選びで大切なこと
仕事選びで大切なことは条件うんぬんより、その仕事が本当にやりたいかどうかです。
仕事なんてやってみないとわからないというのは確かですが、それでも最初からやりたいと思った仕事を選ばないと、自分にとっても会社にとっても不幸な結末になります。
たとえば今までの収入に不満があった人が「次こそは給料の高い所に行こう」と思うのは自然なことです。
しかしいくら給料が高くてもやりがいがなかったら、毎日が苦痛になるのは間違いありません。
私自身も過去、次のあてがないまま会社を辞めて無職になった時、今までより少しでも条件や待遇の良い求人に狙いを定めて探していました。
ネットの求人サイトの更新日には必死になって求人をチェックし、ハローワークにも定期的に通いました。
その時は、自宅からスムーズに通えそうな範囲で、前よりは条件が良くて、とりあえず自分にもできそうな仕事に絞って探していたと思います。
しかし、いま出ている求人の中から希望に合った仕事を探すのは、かなり難しいということを痛感しました。
求人自体はあってもいわゆるミスマッチと言われるものばかりで、条件にはある程度の妥協が必要なものがほとんどだったからです。
いわゆる「残り物」といった求人ばかり(^_^;)
焦り・金欠が招く危険性
収入源がなくなると、焦りやお金の不安からますます自分の方向性を見失います。
私も失業後、いくつかの転職サイトのスカウトサービスにも登録しましたが、スカウトが来るのは全く興味が持てない案件ばかりで愕然としました。
悩んだ末に思い切って応募した会社もすべて、WEBの書類選考で落とされる始末…
そして、いつまでもこうしているわけにはいかないと焦り、オープニングでアルバイトを大量募集している物流系の会社に2度くらい応募して入社したこともあります。
それは大量募集なら採用基準も緩いだろうと思ったからで、仕事内容はともかく時給は悪くないし、自分も引っかかればいいやという安易な動機でした。
しかし、そういった動機で決めた仕事というのは続きませんでした(^_^;)
大量募集の裏にあるトラップ
オープニング採用選考は難なく通過したものの、やはり何かが違うという感覚は常にありました。
大量募集は言ってしまえばただの人数集め、新人ひとりひとりに気を配って大事にすることがないからです。
そして所詮、自分なんて大勢の中の一人。
一生懸命がんばっても「居ても居なくてもいい存在」なんだと気付いてからは、毎日仕事に行く気もなくなってしまいました。
そういえば周りもどことなく、お金のためだけに来ている感じの人が多かったですね(^_^;)
結局私の場合、そういった会社とは縁がなかったのか仕事で捻挫したり腰を痛めたりして早々に辞めることになりました。
会社は駅から遠い不便な場所にあるのに交通費は一部しか支給されず、集まったのは職場の近所の人が多くてなんとなく浮いた感じがしていたのもありますが。。
明確な目的を持って働こう
しかし大量募集の仕事は、本当にやりたい仕事を見つけるまでのとりあえずの「繋ぎ」と割り切って考えるならそれでもOKだと思います。
なるべくなら仕事の間隔は開けない方がいいですし、そこでバイトしながら就職活動もできますし、辞める時も後ろめたさがないからです。
また、自分が本気でやりたいと思った仕事があるのなら、たとえアルバイトでもまずはやってみようという気持ちが大切です。
とりあえず始めたアルバイトが「実はすごく自分に合っていた!」なんてこともありますし、気に入られれば社員への道が開かれる可能性があるかもしれませんしね☆
しかしながら一番危険なのは、明確な目的もないままただお金を稼ぐためだけに何年もズルズルと居続けることです。
正規の仕事を探すこともなく、辞める勇気もない状態で歳を重ねてしまうと、スキルも身に付かないまま就職の間口が狭くなってしまうので注意です。
文句は言うけど、年齢を言い訳に動こうとしない中高年はたくさんいる。
まとめ
仕事が続かない原因は、もしかしたら「やりたくない仕事を安易に選んでいること」にあるかもしれません。
もしあなたが今、本当の自分の心に嘘をついてお金のためだけにやりたくもない仕事に就こうとしているのなら、もう一度考え直した方がいいかもしれませんね。
ベストなのは、もう働かなくてもいい状態になったとき、それでもその仕事をやるかどうかにイエスと答えられる仕事に就くことです。
極端な話、無給でもやってあげたいと思うようなワクワクする仕事、やりがいがあって仕事と趣味の境目がなくなるような仕事が理想です。
もしそんな仕事が近くになかったら、引っ越したりして自分から近づいていくことも必要です。
これからの仕事選びは条件や待遇ではなく、自分がやりたいかどうかを基準にしてみてはいかがでしょうか?
(関連記事)
すぐ辞めるくらいなら、思い切ってやりたいことにチャレンジしよう。