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私が会社を辞めるまでのいきさつ

やる気のない様子

周りと同じように就職したものの…

いちどは就職したものの、ここは自分の居場所ではないと思ったり、会社の歯車になることに違和感を覚えたりする人も多いのではないでしょうか。

このまま一生、会社で働くのだけが人生ではないとお考えの方に少しでも参考になるように、私自身が会社を辞める決心をするまでの「いきさつ」を数回に分けて書いていきます。

 

就職難で地元にUターン就職

私が新卒で入社した会社は、就職難のため地元にUターン就職したホームセンターでした。

学生時代の友人たちは、それぞれの地元の会社に就職したり海外留学に行ったりして卒業後は皆バラバラになってしまい、私も地元とはいっても全く知り合いが居ない土地でした。

 

入社式直前の1週間は新入社員全員が集まって座学・実技研修、そしてその他の会社の新入社員たちと合同で行われる社会人のマナー研修と休みなく続き…

特に合同研修は逃げたくなるくらい本当に厳しく、みっちりとマナーを叩き込まれました。

入社早々に不安がよぎる…

そして4月1日の入社式で配属先が発表され、いよいよ新社会人としての生活がスタートしました。

しかし配属された店舗はゆるい感じで、自分と歳の近い社員もやる気のない様子。。

特にみっちりマナーを叩き込まれた後だったので、その落差に愕然としました。

そのとき「なぜ皆こんなに覇気がないのだろうか…」と気になりましたが、とにかく今は余計なことは考えず新入社員らしくテキパキと動くことに。

 

幸い配属先の先輩方は優しい人が多く、比較的ノビノビと働くことができました。

ただ、歳がひとつしか違わないやる気のない先輩は、仕事中でもバックヤードに隠れて友達や彼氏と携帯で平気でお喋り。

私は見て見ぬふりするしかありませんでした。

そしてその先輩は結局、私が入社して数ヶ月後に「仕事に飽きた」といって辞めていきました。

 

会社はすべての面で時代遅れ

またその会社は新規出店をいくつか控えている時期で、私が所属している間にも2店舗がオープンし、お手伝いにも行きました。

しかし、その頃には会社の嫌な部分が目につくようになっていました。

 

まず悩まされたのは、すべてにおいて「ケチ」であること。

会社の備品が時代遅れで業務に必要な設備も整っておらず、無駄な作業が多すぎてストレスは溜まる一方。

さらに大型店が新規オープンするというのに、なんとレジは未だ手打ちのまま!

要するにバーコードをピッと読むだけのPOS式レジではなく、商品に貼りつけた値札シールを見て手入力する昔方式のレジだったんです。

当時でもPOSレジが定着してからもう10年以上たつというのに、これにはガッカリしました。

 

手打ちレジの一番の問題点は値札がついていないと値段がわからないことで、もちろん値札がなかったりすると値段確認という無駄な時間が発生します。

そして事情を知っている悪質な客は、わざと他の安い商品の値札をはがして商品に貼りつけてレジに持って来たりするので、レジの人間が気付かないとそのまま通ってしまうんです(+_+)

また、人間なので間違った価格の値札シールを貼ってしまう単純ミスをしたり、気を張っていてもレジで入力ミスをする場合もあります。

私も何度か入力ミスをしてしまい、お客様から指摘を受けた時はヒヤリとしたものです。

従業員にのしかかる負担

当然、棚卸もすべて紙に商品名と数量を書き込むアナログ方式で、集計はその売り場担当者が電卓で計算しなければなりませんでした。

仕事中はとてもやってられないので休憩時間はもちろん、家に持ち帰ってひたすら電卓をたたくということも度々…

しかも品数は大量。

手作業なのでどうしても数量や金額の誤差が発生し、帳簿と合ったためしがありませんでしたが、最後は適当に帳尻を合わせて終了といった実にいい加減なものでした。

とにかくやっていることがすべて時代遅れで、まるで昭和にタイムスリップしたかのような感覚でしたね。

 

他にも突然の格下げやリストラ、「報・連・相」がなくていつも振り回されるなど理由はいろいろありましたが、一番辞めようと思った理由は商品の販売ノルマでした。

年に数回、食品や季節商品を一人当たり何万円も販売しないといけないノルマがあり、その顧客はお店に来たお客ではなく、自分で探すか連れてこないといけないルールだったからです。

達成できなかったら自腹で購入になるので、毎年このシーズンは重苦しい雰囲気でした。

 

同僚がどんどん辞めていく

また、サービス業なので土日祝日は休めないのは覚悟していましたが、年間休日が少なすぎで有給休暇も一度も取得させてもらえませんでした。

シフトの関係上、連休もとれないので遠出もできず、休みの日も前日に終わらなかった作業を私服でやりに行くこともありました。(もちろん無給)

つまり、この会社に入ったら最後、会社の奴隷になるしかないということです。

 

そしてある日、新入社員の時にやる気のない社員を見て愕然としたことを思い出しました。

そうです。

私もすっかりやる気のない社員になりかけていました。

つまり、やる気の感じられない人がいる会社はその人というより会社側に問題がある場合もあるということですね。

 

そうしている間にも、20代の若い社員たちはそれぞれの都合で辞めていきます。

同期入社で仲が良くなった子も何名か、半年から1年で辞めていきました。

特に同期が辞めると、自分もすごく心をかき乱されます。

そして数年後…

会社の体質にうんざりしていた私ですが辞める勇気もなく、このまま居続けることに迷いながら働くこと約2年、私にも異動の辞令が来ました。

正社員の場合は数年で異動しないといけないので覚悟はしていましたが、すでにその時は異動してまで会社に残る気力もなくなっていました。

 

「環境が変わればまた…」というのもありましたが、ズルズルしても為にならないと思ったのでここで辞める決意をして辞表を提出。

入社3年以内に辞める若者が多いとはよく言いますが、私も結局その仲間となってしまいました。

普通は3年目くらいからようやく会社の戦力となっていくはずなのに、私の人生設計はもろくも崩れてしまったわけです。

 

そして心機一転、再就職先でもう一度人生をやり直そうと気持ちを入れ替えましたが…

これからまだまだ迷走することになるとはこの時は思ってもいませんでした。

(続く)→ 次に再就職した会社もまた失敗だった

 

勤務状況まとめ

■業種
小売業(地方の某ホームセンター)

■経過
合同説明会→会社説明会→作文・筆記テスト→面接→採用→新人合同研修→店舗配属→
人事異動を機に退職

■雇用形態
正社員(新卒入社)

■労働時間
・平日8時間、土 / 日 / 祝祭日12~14時間(早番・遅番制度なし)
・人件費削減のため、早番・遅番制度も実施できないくらい常にギリギリの人員で営業
・配属先では、男性社員は毎日開店から閉店まで通し勤務

■休日
・完全週休2日制(ただし平日しか休めない)
・連休は不可能(とれても年に1回程度)
・サービス業なのでGW / 夏季休暇 / 年末年始休暇は一切なし
・元旦から営業し、定休日は棚卸しの年2回で従業員は出勤

■有給休暇
・就業規則にはあっても事実上なし
・権利はあってもとても申請できる雰囲気でなく、結局一度も使えずじまい

■昇給
・定期昇給は年に数百円ずつ上がる勤続手当のみ
・役職に就いたらどうなったかは不明

■賞与
・年2回(年間で約2.5ヶ月分)
・今思えばまだ恵まれていた方
・いい時代を経験してきたベテランの方々は「少ない…」と嘆いてたのを覚えている

■手当
・残業手当 / 通勤費 / 勤続手当のみ
・残業手当は最高で月12時間分まで(超過分はサービス残業)
・引越しを伴うような転勤もあるのに、家賃補助等は一切なし

■賃金形態
・日給月給制
・有休を使わせてもらえなかったので、休んだらその分減給…

■ノルマ
・社内キャンペーンと称した販売ノルマが年に数回あり
・一人につき年間15万円ほど指定された商品を売上げなければならない
・達成できなかったら自腹を切らざるをえなかった

■教育研修
・入社前に参加させられた外部機関が実施する他社の新入社員との合同研修のみ
・肝心の社内における知識研修 / 勉強会のようなものは全くなく、苦労した

■人事異動
・正社員は数年おきに他店舗への異動は必ずあり
・特に人事部 / 店長に気に入られていない者は異動時期でもないのに出勤したその日の朝礼で突然、当日付で異動を命ぜられたこともあり

■リストラ
・一時期は頻繁にあった
・店長→副店長→平社員→パート→解雇になった可哀そうな人も…

■社員割引
・なし(元々は1割引きの特典があったそうですが、不景気で廃止になったらしい…)
・小売店に勤めるメリットがない(^^;)

■社員旅行
・数年おき
・パートタイマーも含め1店舗につき4グループに分かれ、交代で強制的に参加
・1泊2日でほとんど移動時間が占めるのでとてもしんどかった

■退職金
・制度がどうなっているかわからず、2年半の勤務では無し

■定着率
・若い社員は数年で辞め、古株の社員とパートタイマーは残るパターン
・現在は新卒採用はしていないらしい

■利点
・たまにメーカーから試供品がもらえたこと
・管理体制が甘かったので、破棄処分扱いにした商品をタダでもらったりチラシ特売商品を
優先的に購入できたこと
・立ち仕事で動き回ったおかげで、自然にダイエットできたこと

■欠点
・入社当時はなんとレジがPOS化されておらず、値札シールを見ての手打ち!
・単純な入力ミス、悪質な客による商品値札シール張替え詐欺もよくあった
・不定期に私服警備員が見回りに来るだけで防犯システムがなく、万引き被害が多かった

 

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